バルトリン腺記

バルトリン腺にまつわる個人の記録。思い出。

彼に呼んで貰ったタクシーが予想外に早く到着したのもあって、予約時間の30分前に病院に着いた。
お股の痛みはですねえ、昨夜飲んだロキソニンと保冷剤のおかげか思ってたよりも歩ける状態で、そうなると膿、足りてるかな?
もう1日様子見とかで帰されたらやっかいだな、なんて心配も頭をよぎります。


総合受付を済ませ婦人科へ。
彼とは一度ここでお別れ、ひとりで中へ入ります。
予約票等を提出して待合で待機しているとまた思うより早く名前を呼ばれ、いざ診察室へ。またまた初見の先生(女医さん)です。
挨拶して椅子に座るなり先生、
「えー、摘出手術ですよね!」

ハァァアア!?
情報共有とかどうなっとんじゃい!!!
あんのジジ………
(いくら振り回されてる感満載と言えども年配の方に礼を失してはいけません)
心の中で口汚くなりながらも、一から事情を説明をします。
確かにクリニックの先生には摘出をススメられてこの病院に来たけれど、私にしたら初回意識しか無くいきなり摘出というのに抵抗があること、
この病院で前回の先生と話して日帰りで開窓術をススメられて話は固まっていること、
そのつもりで来てるからまた一転して入院とか言われても困りますって。
そしたら先生、
「開窓術って造袋術ですか?それでも一泊入院になりますよー」
???それも聞いてないけど?
私「そっちじゃなくて、確か?もうひとつの方法ありますよね?それであの、言われて膿溜めて来たんですけど!」
カルテ見ながら先生
「あー、今回初回ですよねー、なら確かに摘出手術自体適応外になっちゃいますんでね」
あれまた話戻りましたか先生?
「そうですね、じゃあ状態診てみます」

やっと先へ進めるのか?
内診部屋でもう恒例になりつつある御開帳。患部を確認する先生。
「あー、これ出来ますね、やっちゃいますねー」
エスッ!!
心の中でガッツポーズ。
私「あ、先生!その前にちょっと!おしっこが気になるんで!」
先生「わかりましたー、じゃあ済んだら戻って来て下さい」

用を足しに行くとちゃんとした量のおしっこが出たので、あのまま続けて貰わなくて良かった。
気持ちを新たに内診部屋へ。
看護師さんに戻りましたと声を掛け、名前をフルネームで答え、下着を脱いで診察台に座ります。

術後数日経過して思い返してみると、
大なり小なり痛みはあるものだと覚悟を決め、なるべくリラックスするように努めてはいたものの、さすがに全ての緊張は拭えずにいたので、細かいところは、
あれ?どうだったかな?
どんな感じだったかな?と、うろ覚えや思い出せないところもあるのですが……。

先ず?局所麻酔を打たれます。
先生「痛かったら言ってください、我慢しないでくださいねー」
これが、麻酔針の痛みも思うよりあったのですが、麻酔が効いているのかどうかなかなか判断し辛く、手術の進みとともに2本おかわりしました。

そして切開→注射器で膿抜き→
「出し切っちゃいますねー」と手での膿抜き。
もうこれ(手動膿抜き)も、麻酔がなかったらどんな拷問なんだと思うぐらいの苦しみはあった。
以前のクリニックでの麻酔なしの処置よりも、それより時間が長いというのもあったのでしょうね。
あっ!うっ……! ……痛いですっうっ!
泣くほどではなかったけれど、結構声は出しちゃってましたね。
(あくまでこれは私の体感であり、痛みには個人差があると思います)
その間タラタラと液体がお尻のあたりを伝っていく。
暫らくして針と糸で縫われている感覚を覚えたので
私「今縫ってます?」
先生「はーい縫ってますー」
と会話。(手術の最中、先生に数度話しかけてました。注・カーテン越し)
暫らくして消毒。
先生「はい、終わりました〜」

時間はせいぜい15分〜20分ぐらいだったでしょうか。


つづく……