バルトリン腺記

バルトリン腺にまつわる個人の記録。思い出。

私「でも先生、レディースクリニックの先生は摘出手術なら再発は二度と無いって言い切られたんですが、開窓術ではどうなんでしょう?」
先生「開窓術でも再発はほぼありません!全く(100%)無いとは言い切れないけど殆ど無い!」

全く無いとは言い切れないけど殆ど無い!

バルトリン腺についてのいろんなブログを読んだこともあり、先生が何故そんなに強く言い切れるのかと不安もあったが今はもうその微妙なニュアンスのお言葉を信用するしかない。

「じゃあね、ちょっと診てみましょう」

先生のその言葉を受けて内診部屋へ移動。
そして今月3度目の、本日2度目の御開帳です。
「あ〜腫れてますね〜ちょっと機械入りますね〜」
呼吸を整えながら時間が過ぎて行くのをただただ待ちます。
「う〜ん?腫れてる割に膿が溜まってないね〜。は〜い、いいですよー。隣の部屋へ戻って貰えますか〜」

身支度を整え再び診察室で説明を受ける。
超音波で診たところ、まだ2センチほどしか膿が溜まっておらず、もう少し膿が溜まった状態でないと出来ない手術なんだとか。
確かに最初レディースクリニックで膿抜きして貰った時に比べ、体感的にもまだ軽い感じなのだった。
「取り敢えず膿が溜まるのを待って、明後日手術しましょう」
そう言われて診察室を出た。
本日2度目の寸止めだが、道筋が立ったことで前向きな気持ちになる。
パートナーにも報告メールを打とう。
待合で一先ずの安堵に浸っていると受付の人が予約票を渡しに来てくれた。

目を通すと日付けは明後日、
担当 ○○○○医師

って…………

思いっきり別の先生(女医さん)になってるんですけど。
おまえ(さっきの)が執刀してくれるんじゃないんかーい!!
(本日2度目)


二転三転……
今日はね、もうこういう日なんですね…。
理不尽な運命に翻弄されるギリシア神話の登場人物にひとり想いを馳せます。
負けるな!
お会計を済ませてバス停へ。
時間を確認すると20分待ち。
痛みも軽くゆっくり歩いて帰ることにした。帰宅したのはそれから30分後。
まだ昼過ぎだったけど、病院帰りというのもあってすぐにシャワーを浴びて着ていた物を全部洗濯した。
こんなご時世なんでねWithコロナ。


歩いて帰ったことも手伝ってか夕刻あたりになると患部がまた腫れてきた。
少し熱を持ってヒリヒリした痛みも出て来たので下着の上からビニール袋に入れた保冷剤で横になった状態で冷やしてみる。
動くのがなかなか億劫になり、結局彼が帰宅するまでその体勢で過ごす。
帰宅した彼がロキソニンを出して来てくれた。
もう座るのも体勢が大変な訳ですが、今日1日の出来事を話しながら夕食。
ロキソ服用しばらく後、やっとやっと痛みから解放される。
ほんとにあって良かった万歳ロキソニン!!
これがなけりゃ明後日までどう過ごしていけたものか。

そうしてなんとか約束の朝を迎えます。
腫れに不足無し。
手術前後歩行等の不安もあったので、彼が仕事を休んで付き添ってくれました。
一路ふたりはタクシーに乗り込むのでありました。



つづく……