バルトリン腺記

バルトリン腺にまつわる個人の記録。思い出。

術後6日目、消毒のため病院へ。
(本当は7日目だったのだが先生のご都合で1日早いのでした)

原因菌の検査結果が出ていたのだが、
むっちゃ常在菌!
先生「これと言って特別なものではない、よくあるやつです」
このコロナ禍、知らず知らずに溜めてたストレスで免疫力でも落ちてたとか?
そう考えてみると心当たりは無くも無い。

そして先生に気になっていたことを質問です。
私「あのう、前回して貰ったのって切開術ですか?開窓術ですか?」
先生「開窓術ですよー、窓空けてあるんで」
それを聞いて一先ず安堵。
先生「じゃあ診てみましょうか」
内診部屋→診察台へ。
先生「キレイにしてくれてますねー。交通もちゃんとしてるんで(塞がらず)大丈夫です、消毒しますね〜」


消毒が終わり再び診察室へ。
先生「経過は良好ですねー、来週また消毒来て貰いますけど軟膏出しとくんで1日1回塗って下さい。何か気になることとかありますかー?」

気になること?ある!

ここで手の痺れ等について話してみたのだが……
先生「そんなの聞いたことないですねー、関係ないと思いますよ!?」
と、結構強めにシャットアウトされた。
そして、
先生「仮に副作用であったとしても、そうならば飲まなくなれば治まりますから」


その後、処方薬局でも薬剤師さんに訊いてみる、
「手の痺れ…副作用でありますね」
とのこと。
ですよね?
ただ、[よくあるタイプ]の副作用ではないようだったんだけどね。
今後この薬を処方された時は先生に言って薬を変更して貰って下さいと言われましたよ。

結局抗生剤は飲み切ったが、
その後手の諸々の症状が治まるまで2週間ほどかかった。
症状が治まるまでに少々不安で、一度最寄りの(レディースではない)クリニックに相談しに行ったのだが、治療することになるとステロイド投与になるから、しばらく様子を見て治るならそれに越したことはないと言われて帰されたのだった。


それからお風呂上がりに軟膏を塗り塗りすること1週間、2度目の消毒の日がやって来ました。

先生「診たところ経過も良好なので通院は今日で終わりにしましょう。もし何か問題があればお電話下されば……質問あります?」
私「あの、膨らみ、まだ残ってるんですがこれペタンコになるんでしょうか?」
先生「ああ〜、あれだけ(鶏卵)腫れてたんでね、多少残るかもしれないですけど…気にならないぐらいになると思うんですけどね」
私「あ、お風呂いつから浸かっても?」
先生「う〜ん、一ヶ月ぐらいしてから」
私「タンポン大丈夫ですか?性生活は?」
先生「それも一ヶ月みときましょうか」
了解です!
先生「後、軟膏一ヶ月ぐらいもつと思うので、塗って下さい」
合点!

そんな感じでね、通院からの卒業を迎えたのです。
が、その後またもや困ったことが起きるのです。



つづく……

帰宅後、麻酔も切れかけ少々患部が痛み出してくる。
事前にネットで、円座があると大変良い
という情報を得ていた。
用意する時間もなかったが、確かにあるとないとでは雲泥の差だったに違いない。
椅子にじかに座るのも大変だったもの。
というかもう座らないで良し!でしょうこんな時は。
玉子サンドをなんとか齧って処方された抗生剤と痛み止め(ロキソプロフェン)を飲んでしばらく、痛みもすっかり楽になり、その夜はやっと安心して快眠することが出来た。
初めての膿瘍発症から2週間目の夜でありました。


翌朝、昨夜飲んだ痛み止めの効果が切れたらどんな感じに痛みは残っているのかと思っていたら、それがちょっと驚くぐらい痛みは消えていて、1週間分出ていた痛み止めの出番は早々になくなった。
ロキソもなかなか体の負担になるのでね、助かりました。

ただひとつ……抗生剤を服用し始めて4日目の朝、左手が麻痺したような感覚とともに目覚めた。
しばらく手のひらを動かす運動をするとその日はもとに戻ったのだが、次はまた起床時右手に同様の症状が現れた。
それから起床時、左右どちらかそんな感じになるに加えて手のひら全体のうっすらとした痛み
→左手首の腱?がピクピクとした痛み→手のひらの中心以外と指の痺れに、日に日に徐々に変化していった。
抗生剤について薬剤師さんが強い薬と言っていたし普段ないことなので、副作用かなと、処方時同封されていた薬の説明書とは別にネットで調べてみると、麻痺も痺れもヒットした。
このまま服用するべきか迷った時にはもう残量少なく、どっちみちこれが副作用なら飲むのを止めれば症状も出なくなるだろう
からバル治療を優先して飲みきってしまおう!と決断。
ここまで来てぶり返した日にはもう浮かばれんのです。
(クリニックでのこともあったのでね)


肝心のバルの様子はと言えば……
術後もやはりペタンコなにそれ?な風でぶりんぶりんに元気な硬さと丸み健在でした。
腫れMAX時は、先生の見立てでは鶏卵ほどあったそうで、それに比べたらまだ可愛らしいと言えるのかもしれないが。
3、4日抗生剤服用してもあまり変化は感じられず、左大陰茎が気持ち収縮しているような……?ぐらいの感じしかなかった。
不安を覚えながらも、まだ3日ある、まだ2日ある、と、1日1日祈るように過ごしていたのですけどね、流石に4日越えたあたりからは、亀の歩み過ぎて非常に分かりにくかったけど徐々に大人しくなり始めてはいた。
そして最終日近くにはやっと柔らかくもなってきた。
ぶりんぶりんが、ふにぃ、とした感触に。
そうそうこれこれ、この感じ待ってました!



つづく……

ここで、少し復習したいことがあります。
レディースクリニックでの初めての膿抜きのこと。
麻酔もなく、体感的にメスを使われたかどうかもよくわからず、注射器で膿抜き→手動膿抜き→洗浄?消毒、の流れだったのですが、
明細書には「バルトリン腺膿瘍切開術」
と記載されていました。
切開術というより穿刺術では?
腑に落ちないところが無い訳ではなかったのですが……。

話を戻します。
手術を終え、再び診察室に。
私「あの、膿、どれぐらい取れました?」
先生「注射器では○○ccぐらいかな?あと絞ったのと合わせたら見た感じ大体30ccぐらい」
○○ccというのはすみません、ど忘れしてしまいました。
私「暫くシャワーがいいですよね?」
先生「そうね、ウォシュレットあります?あるといいんだけど」
私「(そんな近代設備)ないです」
先生「じゃあ傷口が回復するまで清潔に保つようにしてください」
私「職場、家なんで、再々シャワーで流します」
先生「今回はご本人の強い希望でこの処置になりましたけど、傷口は、こんな感じで縫ってあります」
とイラスト解説。

今回はご本人の強い希望で……
確かにそうかもしれないが、この方法をあくまでソフトに、同時に食い気味に押して来たのはおじいちゃん先生でもある。それで固まった方向性を当日ひっくり返そうとしてきたのは、先生……?

希望したのはあくまであなた

みたいに言われても、そりゃそうでしょうが!

みたいな言葉は口にしません。

(あ、ガーゼ詰めたりとかではないわけね…)
先生「7ミリ切って、8箇所こういう具合に溶ける糸で縫ってありますんで。後は、抗生剤と痛み止め出しときますんで、一週間に一回消毒しに来てください」
私「ありがとうございましたー」

と、こんな感じの遣り取り後、次回診察の予約票をゲットして待合室から脱出。
婦人科前で待ってくれていた彼とやっとの再会です。
ロビーにて、術後の私に代わってお会計を済ませて来てくれた彼が、
「何かすんごい安いんだけど?」
領収書を見せて貰うと5千数百円と謎にお安い請求額。
ネットで調べた開窓術の金額は大体¥1.2000〜¥2.0000ぐらいだったので???な感じで明細書を確認するとそこには、
バルトリン腺膿瘍切開術」
との記載が……。
 
造袋術じゃないと明細上開窓術扱いにならないのかな?
冒頭のレディースクリニックでの件から導き出せるのはそんなところ。
なかなかモヤッとするけれど。
彼が薬局へ処方薬を取りに行ってくれて戻って来た。
彼「抗生剤なんだけど、薬剤師さんに結構強い薬ですけどどうされたんですか?気持ち悪くならなければ飲みきってくださいって言われた。痛み止めは、痛くなければなるべく飲まないでって」
へーい、さんきゅう。
そして帰りもタクシーで帰宅です。


つづく……

彼に呼んで貰ったタクシーが予想外に早く到着したのもあって、予約時間の30分前に病院に着いた。
お股の痛みはですねえ、昨夜飲んだロキソニンと保冷剤のおかげか思ってたよりも歩ける状態で、そうなると膿、足りてるかな?
もう1日様子見とかで帰されたらやっかいだな、なんて心配も頭をよぎります。


総合受付を済ませ婦人科へ。
彼とは一度ここでお別れ、ひとりで中へ入ります。
予約票等を提出して待合で待機しているとまた思うより早く名前を呼ばれ、いざ診察室へ。またまた初見の先生(女医さん)です。
挨拶して椅子に座るなり先生、
「えー、摘出手術ですよね!」

ハァァアア!?
情報共有とかどうなっとんじゃい!!!
あんのジジ………
(いくら振り回されてる感満載と言えども年配の方に礼を失してはいけません)
心の中で口汚くなりながらも、一から事情を説明をします。
確かにクリニックの先生には摘出をススメられてこの病院に来たけれど、私にしたら初回意識しか無くいきなり摘出というのに抵抗があること、
この病院で前回の先生と話して日帰りで開窓術をススメられて話は固まっていること、
そのつもりで来てるからまた一転して入院とか言われても困りますって。
そしたら先生、
「開窓術って造袋術ですか?それでも一泊入院になりますよー」
???それも聞いてないけど?
私「そっちじゃなくて、確か?もうひとつの方法ありますよね?それであの、言われて膿溜めて来たんですけど!」
カルテ見ながら先生
「あー、今回初回ですよねー、なら確かに摘出手術自体適応外になっちゃいますんでね」
あれまた話戻りましたか先生?
「そうですね、じゃあ状態診てみます」

やっと先へ進めるのか?
内診部屋でもう恒例になりつつある御開帳。患部を確認する先生。
「あー、これ出来ますね、やっちゃいますねー」
エスッ!!
心の中でガッツポーズ。
私「あ、先生!その前にちょっと!おしっこが気になるんで!」
先生「わかりましたー、じゃあ済んだら戻って来て下さい」

用を足しに行くとちゃんとした量のおしっこが出たので、あのまま続けて貰わなくて良かった。
気持ちを新たに内診部屋へ。
看護師さんに戻りましたと声を掛け、名前をフルネームで答え、下着を脱いで診察台に座ります。

術後数日経過して思い返してみると、
大なり小なり痛みはあるものだと覚悟を決め、なるべくリラックスするように努めてはいたものの、さすがに全ての緊張は拭えずにいたので、細かいところは、
あれ?どうだったかな?
どんな感じだったかな?と、うろ覚えや思い出せないところもあるのですが……。

先ず?局所麻酔を打たれます。
先生「痛かったら言ってください、我慢しないでくださいねー」
これが、麻酔針の痛みも思うよりあったのですが、麻酔が効いているのかどうかなかなか判断し辛く、手術の進みとともに2本おかわりしました。

そして切開→注射器で膿抜き→
「出し切っちゃいますねー」と手での膿抜き。
もうこれ(手動膿抜き)も、麻酔がなかったらどんな拷問なんだと思うぐらいの苦しみはあった。
以前のクリニックでの麻酔なしの処置よりも、それより時間が長いというのもあったのでしょうね。
あっ!うっ……! ……痛いですっうっ!
泣くほどではなかったけれど、結構声は出しちゃってましたね。
(あくまでこれは私の体感であり、痛みには個人差があると思います)
その間タラタラと液体がお尻のあたりを伝っていく。
暫らくして針と糸で縫われている感覚を覚えたので
私「今縫ってます?」
先生「はーい縫ってますー」
と会話。(手術の最中、先生に数度話しかけてました。注・カーテン越し)
暫らくして消毒。
先生「はい、終わりました〜」

時間はせいぜい15分〜20分ぐらいだったでしょうか。


つづく……

私「でも先生、レディースクリニックの先生は摘出手術なら再発は二度と無いって言い切られたんですが、開窓術ではどうなんでしょう?」
先生「開窓術でも再発はほぼありません!全く(100%)無いとは言い切れないけど殆ど無い!」

全く無いとは言い切れないけど殆ど無い!

バルトリン腺についてのいろんなブログを読んだこともあり、先生が何故そんなに強く言い切れるのかと不安もあったが今はもうその微妙なニュアンスのお言葉を信用するしかない。

「じゃあね、ちょっと診てみましょう」

先生のその言葉を受けて内診部屋へ移動。
そして今月3度目の、本日2度目の御開帳です。
「あ〜腫れてますね〜ちょっと機械入りますね〜」
呼吸を整えながら時間が過ぎて行くのをただただ待ちます。
「う〜ん?腫れてる割に膿が溜まってないね〜。は〜い、いいですよー。隣の部屋へ戻って貰えますか〜」

身支度を整え再び診察室で説明を受ける。
超音波で診たところ、まだ2センチほどしか膿が溜まっておらず、もう少し膿が溜まった状態でないと出来ない手術なんだとか。
確かに最初レディースクリニックで膿抜きして貰った時に比べ、体感的にもまだ軽い感じなのだった。
「取り敢えず膿が溜まるのを待って、明後日手術しましょう」
そう言われて診察室を出た。
本日2度目の寸止めだが、道筋が立ったことで前向きな気持ちになる。
パートナーにも報告メールを打とう。
待合で一先ずの安堵に浸っていると受付の人が予約票を渡しに来てくれた。

目を通すと日付けは明後日、
担当 ○○○○医師

って…………

思いっきり別の先生(女医さん)になってるんですけど。
おまえ(さっきの)が執刀してくれるんじゃないんかーい!!
(本日2度目)


二転三転……
今日はね、もうこういう日なんですね…。
理不尽な運命に翻弄されるギリシア神話の登場人物にひとり想いを馳せます。
負けるな!
お会計を済ませてバス停へ。
時間を確認すると20分待ち。
痛みも軽くゆっくり歩いて帰ることにした。帰宅したのはそれから30分後。
まだ昼過ぎだったけど、病院帰りというのもあってすぐにシャワーを浴びて着ていた物を全部洗濯した。
こんなご時世なんでねWithコロナ。


歩いて帰ったことも手伝ってか夕刻あたりになると患部がまた腫れてきた。
少し熱を持ってヒリヒリした痛みも出て来たので下着の上からビニール袋に入れた保冷剤で横になった状態で冷やしてみる。
動くのがなかなか億劫になり、結局彼が帰宅するまでその体勢で過ごす。
帰宅した彼がロキソニンを出して来てくれた。
もう座るのも体勢が大変な訳ですが、今日1日の出来事を話しながら夕食。
ロキソ服用しばらく後、やっとやっと痛みから解放される。
ほんとにあって良かった万歳ロキソニン!!
これがなけりゃ明後日までどう過ごしていけたものか。

そうしてなんとか約束の朝を迎えます。
腫れに不足無し。
手術前後歩行等の不安もあったので、彼が仕事を休んで付き添ってくれました。
一路ふたりはタクシーに乗り込むのでありました。



つづく……

こんにちは皆さん。
そう言えばこの物語の主人公(私)は実は以前にも何度か性交時、同じ箇所に引っかかるような痛みを感じることがありました。ですけどこれまではバルトリン腺の詰まりが自然に流れて無事にやり過ごして来たんですね。
クリニックの先生も、
「そもそもの原因は性交時の摩擦とかではなく、気づいてないだけで腫れていてたんだと思う。」
と言っておられたので、もし初めてなられたという方も、少し考えてみると(ケースによっては)心当たりがあるかもしれません。
さて、お話の続きはどうなっていくのでしょうか。
物語の主人公は無事バスに乗り込むことが出来たのでしょうか。



駅前にたどり着く。
バスの時間を確認すると発車時刻まで20分あった。
近くのコンビニでアセロラドリンクを買い求める。今朝は日焼け止めを塗る余裕もなく家を出て来たのだ。
日傘も置いてきた。
せめてものお肌への労いにビタミンCぐらい摂取しておかねばならぬ。
コンビニを出てふた口ほど喉を潤してから仕事中のパートナーへの事情説明のメールを作文し始める。
ゆっくり考えながら文字を打っていると気づけばバスがやって来た。
無事に乗り込みほっとしつつ送信ボタンを押すと数秒後、自分にそのメールが届いた。
スレッドあるあるって言うんですかねこれは。
なんとも今日は予想外のことばかり起きやがる。おかしな事件に首を突っ込んだハードボイルド探偵みたいな気分です。
取り敢えずそこでひと呼吸おくことにして、総合病院前でもう一度正しくメールを送信した。


総合病院到着、初めての受診にて受付で紹介状を渡し、必要書類に記入してから椅子に掛けて待つ。
少し経つと名前を呼ばれて診察券、紹介状、婦人科の場所の地図的なシートを渡されて婦人科へGO。
アルコール消毒をしてから婦人科の中へ入りまた受付を済ませ、問診票記入。
血圧と体重測定。
血圧は上が129(下は忘れてしまった)
体重は…実は我が家には体重計が長らく存在していないので、数ヶ月前の健康診断の数値を問診票に記入したのだが、今回測ると2キロ近くも増えててそこは少々恥ずかしかったりして。


ここからどんだけ待たされるんだろうと思っていたら意外に早く診察室に呼ばれました。
ここでもまた高齢のおじいちゃん先生。
柔らかい雰囲気の、妊婦さんからの信頼を一心に受けていそうな感じの。
私の心も和みました。
「摘出手術だよねー」と話が始まったので、私としてはいきなりで心の準備も出来ていないことや開窓術ではいけないのかという疑問をぶつけつつ会話を続けていると、
先生「うーん、入院ってなっちゃうとね、面倒なのよ〜。感染症対策でPCR検査もしなきゃいけないし、術後も重いし体の負担的にもねぇ」
(少々おネエキャラ入っちゃってますカワイイ)
私「あの、(だから…)日帰りで開窓術で出来ませんか?」
先生「うん私もねー、そっちの方がいいと思うしオススメするけどね〜」

ちょっとちょっと〜
その言葉を待ってたんだぜ先生!!!


つづく……

ところで、バルトリン腺嚢胞や膿瘍を繰り返す、という記事をネットでよく見かけるのですが、今回私の身に起こった状態は再発と呼べるのか?
そしてこれもよく見かけるのが、膿出ししたらペタンコになる、とか、小さくなった、とか。
私は最初に腫れを発症して膿抜き後〜次の腫れが起こるまで一度たりともぺたんこにはなってなかった!
と言い切れます。
なので私自身には再発というよりはむしろ、継続/保護観察中という意識のもとで起こった事件だったのです。
再び宣言しますが無痛の硬めのしこりは残存していました。
そこに(硬め)ペタンコにならない謎が隠されているのでしょうか?

次回先生に質問してきたいと思ってます。
忘れず、且つそんな大人の余裕を持てれば。

と、思っていたらレディースクリニックの二度目の受診の際付けていたメモが見つかった。そこには
「抗生剤が効いてたらしこりもなくなる」
という先生の言葉を書きつけてあったわ!
単にそういう問題でしたかそうか〜。
では、ならばますます再発と言うに相応しいとは個人的には思いにくいのですが……。


さて、物語の続きをお伝えしましょう。
シャワー後のルーティンでまた腫れを感じた私はその様子を鏡で確認してみました。
(出来れば見たくなかった)
そうするともとのしこりの部分だけに留まらず、何というか左側の大陰茎上部にまで腫れが出現している。
ぱっと見た感じえんどう豆の房のように。
ちなみに痛みは相変わらず?さほどでもなかったんですよ。
けれどこれはもう、ちょっとパートナーにも確認しておいて貰った方が良いだろうと。
仕事から帰宅した彼にお願いして見て貰いましたらば、
朝一番で病院へ行きなさいとのお言葉。
その地点で相変わらず痛みはさほどでもなかったということもあり、私としては漢方でなんとか……みたいな考えを打ち出してもみたのですが、彼から猛反対という返り討ちに遭いました。


翌朝、あまり待たなくて良いようにクリニックの開く10分ほど前に合わせて出動。おかげで9時には診察室へ招かれる運びとなりました。
「こないだのこと?ペタンコになったでしょ」と先生。
(ペタンコハァ?)と心の中で私。
そして一連の流れをお話して内診部屋で今月二度目の御開帳です。
先生「この間と比べて一目瞭然で腫れが大きくなってるよ、30ccは溜まってるかも」
私・心の声(ハァそうですね…30ccまじで)
この間(10日前)の如く膿抜きという処置をして貰えるのだと信じて疑わなかった私は、処置無しで診察室へ戻された。
先生の仰ることには、
「出した抗生剤に耐性のある菌だったみたいだね」
そして「繰り返すようだから……」と、
入院有りの摘出手術を薦められる。
これ、先生の中では再発という認識ですか?
にしても、

いきなり摘出手術!?

日帰りのやつとか開窓術とか飛び越えて?
(知識だけは中途半端にある)
しかも先生、
「摘出だと二度と再発しません(キリッ)」と言い切った。

と思ったら〜

「でもうちでは出来ないから近くの総合病院に紹介状出しますけど、手術前提ならその前の処置(膿抜き)も同じところでして貰った方がいい。これから今すぐでも行った方がいいと思うよ、予約無しだから一日仕事になるかもしれないけど」
ってあんたいきなりそんなこと言われても、しかしそこまで言われて差し迫った危機をひしひしと感じ始める私。

「わかりました、紹介状お願いします」
これを英断と呼べる日がいつか来るであろうか。お会計を済ませ紹介状を抱いた私は総合病院行きのバスが出る駅前へと向かうのであった。


つづく……