バルトリン腺記

バルトリン腺にまつわる個人の記録。思い出。

初日の晩〜4日目の朝まで抗生剤を服用しつつ普段どおりの生活。
先生からは初日だけシャワーのみにと言われていたが、こわごわとして4日目までシャワーで済ませる。
3日分の抗生剤を飲みきった頃には注射針で刺されたりした痕の疼きも治まってそこは安心したのに、ぽこんとした痛みのないしこりが初日の晩のシャワーで確認した大きさ
(ほぼ)のまま残っていました。
が、痛みもなく歩く際や座る時に邪魔というほどでもなく、手で触れさえしなければその存在を忘れてしまうぐらいの感覚だったのです。
先生には、「抗生剤飲んだら菌は死滅すると思うから」と言われただけで、飲みきった後にまた一度見せに来てともいわれなかったし、このまま時間薬というやつで徐々に小さくなっていくのだろうか?と暫く様子を見ることにしようと思っていた……

然しネットでね、いろんな情報を目にすると手近で出来ることを試してみたくなったんですね。
例えば、膨らみがあるのはまだ膿が抜けきってないからかもしれないからちょっと押したりしてみようかとか。
試しに床に座った状態で下着の上からしこりを少しずつ押してみたら、血混じりの膿が少し出てきたものの、その後数日お風呂や電気カーペットで温めた後何度か試してみても、うんともすんともな状態でして。
(今にして思えばそれも余計な刺激だったかも)


そしてある日のこと、ちょっとオイルとか塗ってみようか?
という気になった。
我が家にティートゥリーオイルという殺菌効果の高いオイルがあったことを思い出したのだ。
お風呂上がり患部を拭いてから、ティートゥリーをそのまま塗るのはきっと刺激が強いので、薬用のオリブ油にティートゥリーオイルを数滴混ぜて試しに外陰部の膨らみにだけ塗ったところ、腫れに効くかどうかはさて置き少しスースーして気持ち良かった。
これに気を良くした私は、膣内部に塗るのは怖い、でも少しだけナプキンに垂らしてみようか、と、膣入口付近に当たる部分にティートゥリーオイルのみ1滴ぽとりと落としてみた。
結果、これはどこに?というピンポイントな感じでえらく染みた。
自己の阿呆故に滲む涙をパートナーに覚られぬようその日は就寝。


翌日しこりが小さくなった様子は無し。
また(その日はシャワー後)薄めたティートゥリーオイルを思い切って(あくまで慎重に)膣内部の患部あたりに塗ってみた。
塗った後爽快感に加えてやはりピンポイントで染みている。
注射針の痕?寝た子を起こしたか……?
そう言えば、膿が出て来てもいいように敷いているナプキン(割とこまめに交換していた)が当たって刺激を感じたりも。


翌朝もしこりの大きさにこれと言って変化は無いようだ。
けれども晩に前日同様オイルを塗り塗りしつつ患部を触ってみると……
明らかに、腫れが!
以前よりはっきりとした腫れを感じる!
オーマイガッ。


つづく……

クリニックで先生に「バルトリン腺膿瘍」の説明を一通り受け、その日は痛み止めは無し、抗生剤を朝夕2回の3日分のみ出して貰い帰宅。
(行きとは違い帰りの足取りの軽かったこと!)
もちろん注射針の痕はひりひり疼くのだがそんなの腫れて出口の無い状態に比べると比ではなかった。
帰宅後、パートナーに診断等についての説明。食欲はそんなになかったが、軽めの夕食を済ませて抗生剤を飲みました。

先生からは、
「3日分の抗生剤で菌は死んじゃうと思うから。今日だけお風呂には浸からないでシャワーにしてね」
と言われていたのでその日はシャワーのみ浴びることに。
シャワーの際(洗わなきゃいけないので)恐る恐る患部を触るとそれ自体には痛みのないウズラの卵より大きめなぽこんとした膨らみが。
刺されたりぐりぐりされた刺激もあって膿出し(注射器だけで取れたのは4ccほど)
後もそんな急には小さくならないのだろうかと考えながら優しく洗う。
そしてその晩、一先ずは安堵しながら睡眠をとることが出来ました。


そうそう、翌日(遅い?)クリニックで受け取った領収書を確認したところ、
麻酔 と記載された欄内に点数は書いてなかったので、麻酔の処置は無かった模様。
確かに思わず何度も声が出る痛みはあったけど、短時間なこともあり、私には許容範囲の痛みだったと言いましょうか。
逆に麻酔注射を刺す痛みがあれにプラスされることを思うと、いらんわ、という感じ。
そして診療明細書も確認。
(以前の受診から1年と少し経ってるからか初診扱いに)
区分項目に 手術 とあるその右横に、
バルトリン腺膿瘍切開術 と記載。
切られた感覚がよくわからず縫合されてもなかっただけに、あれ切開術か?と疑問に残るものの、
あ、手術扱いになるのねふ〜ん
くらいに思ってた。
請求額は4千円ちょっとでした。


つづく…

ある日、パートナーとの性行為の際、挿入時に膣の入口左側に何かが引っかかってるような?痛みを覚えた。
そして翌日その痛みの箇所が腫れ始めるのである。
40を越えて初めての現象、放っておいて治るものなのかもわからず少し痛みも出て来て、これは、とそこは自分の勘に頼って夕刻最寄りのレディースクリニックへ。
行きは歩けない程でもないが、股内部にじわじわと存在感を増すしこりのような腫れに遠慮がちな歩幅をとる。


クリニックに到着。
椅子に座っての待機中、腫れ物が圧迫されてどうにも座り辛い状態が一時間ほど続き、やっと診察室に呼ばれました。
症状を先生(高齢男性)に話し内診部屋へ。
診断結果は
バルトリン腺膿瘍(のうよう)」
とのこと。
「あぁ、腫れて化膿してるんで膿ぬいちゃいますね〜」
早速その場で(私にしてみりゃ心の準備もないまま)処置が行われる。
その箇所の腫れも痛みも病名も処置もなにもかも初めての体験で…
麻酔の注射をされたのかどうかもうろ覚え。注射器で膣内部より膿を吸引→手で腫れの部分をぐりぐりしながら膿を出す作業→消毒→終了、という流れだったように思う。
面白いのは注射針や手作業での膿出しのもん絶ものの痛みはまた別として、膿が吸い出された瞬間から元々の腫れの痛みはみるみる消失していった。

その後再び診察室へ移動、
バルトリン腺膿瘍」の説明を受ける。
びびる私に先生は仰った、
「女性なら誰もがなり得るアンラッキーな病気です」と。
そして再発することもよくあるそうで、中には毎月膿を吸引しに来る人もいるのだとか。
この記事にたどり着いた人はきっとバルトリン腺について検索をして、様々な記事を目にしているんじゃないかと思う。
かく言う私がそうでした。
なのでバルトリン腺並びに腺炎・嚢胞・膿瘍等についての詳しい説明は省かせて頂きますが、これ以降に自分に起こったことを記録していきたいと思います。
(これはあくまで自分の為な訳ですが、もしも誰かの参考になりますならば良しという思いです)


つづく……